大腸カメラ検査を10回以上受けている、ヨガ講師です。
あなたは、大腸カメラ検査を経験したことはありますか?
もし、まだ未経験の方は大腸カメラ検査にどのようなイメージを持っていますか?
わたしの周りでは、大腸カメラ検査をしたことがない方が多くいます。
未経験の方が口々に言うのは、「下剤を飲むのがツラそう」「お尻からカメラを入れるのは怖い」「できればやりたくない」という言葉です。
確かに気持ちが良いものではありませんが、私たちが元気でいるためには、時に必要になる検査です。
未経験の場合、どんなことをするのか知らないと不安になりますが、知っていると少しだけ気持ちに余裕ができるかもしれません。
この記事では、3か所の病院で合計10回以上大腸カメラ検査を受けたわたしが、検査の全体的な流れと注意することをお伝えします。
※あくまでもわたし個人の体験談となります。感覚には個人差があり、病院や状況により記事とは異なる場合もあります。
大腸がん検診で要精密検査になりました
まずは、わたしがなぜ大腸カメラ検査を受けることになったのかをお話します。
大腸内視鏡検査、いわゆる大腸カメラ検査を受けたきっかけは、市の大腸がん検診で要精密検査になったからです。
大腸がんの基本検査は便潜血検査です。
便潜血検査は受けたことがある方も多いと思いますが、2日分の便を綿棒のような棒にこすりつけたものを検査に出します。この検査では、便に血液が付着していないかを調べます。目に見えない微量の血液でも検出することが出来ます。
血液がついている=腸や肛門などに出血するような何かがある、ということになります。
この段階では、出血源がポリープなのか炎症なのか痔なのかはわかりません。だから、次のステップである大腸カメラ検査に進みます。
医師に目視確認をしてもらう、疑わしいものは病理検査に出すという重要な検査になります。
わたしの便にも血液が付着していたため要精密検査になり、医療機関を受診するよう通知がきました。
大腸カメラ検査の全体的な流れと注意点

- 事前準備大腸カメラ検査の予約を取る
- 検査2,3日前~消化の良い食事を取る
- 検査前日検査食を食べる/下剤を飲む(夜)
- 検査当日腸管洗浄剤(下剤)を飲む/検査
- 検査後検査後の食事を食べる
注意点も含めてひとつずつ見ていきましょう。
大腸カメラ検査を受ける場合、食事など事前準備があるため予約が必要になります。
検査を受ける病院を決めたら、一度診察に行き予約を取りましょう。
<病院を決める際の注意点>
検査の特性上、鎮痛剤や鎮静剤を使用するため、検査後帰宅する際の車の運転を禁じられることがほとんどです。普段、自分で車を運転して病院に行く人は特に注意が必要です。
電車やバス・タクシーなど、車を使わず通院できる病院を選ぶか、自分以外の運転で送り迎えをお願いする必要があります。
大腸の中に未消化のものが残らないよう、2,3日前から消化の良いものを食べます。
検査前日の朝・昼・夕の3食は、さらに消化の良いものをお腹いっぱいにならない程度食べます。
検査前日に便利なのが「検査食」です。
朝・昼・夕の3食がセットになったものが販売されています。
病院によっては、検査前日は必ず「検査食」を食べるよう指示があるところもあります。
指示がない病院でも、総仕上げの前日、何を食べたらいいのかわからない方は検査食を購入するのがオススメです。
そして、検査当日の腸管洗浄剤(下剤)の効きをよくするために、前日の夜、下剤を飲みます(病院により異なります)。
この下剤は好きな時に飲むわけではなく、「〇時に飲んでください」と時間を指定されます。これが結構夜の遅い時間なので、わたしは睡眠中に何度もトイレに起きてしまいました。
<食事の注意点>
検査数日前から、消化によくないものは避けましょう。
例えば、野菜類・きのこ類・乳製品・玄米・蕎麦・さつまいも・種の多い果物などがそれにあたります。
キウイやトマト、とうもろこし、イチゴやゴマなど、ちいさい種や粒があるものは1週間くらい前から避けた方が無難です。この粒がある食べ物を大量に食べた場合、下剤を飲んでもすべてキレイに排泄されないらしいのです。
魚介類や肉類にも消化に良いものと悪いものがあります。
これはほんの一部ですが、普段健康のためにと食べているものも検査の前には適さないことが意外にも多くあります。
腸管洗浄剤、いわゆる下剤ですが、基本的には2Lの液体を約2時間かけて飲みます。
腸管洗浄剤を飲む場所は病院により異なります。
検査当日の朝、指定された時間に自宅で飲んでから検査時間に合わせて病院に行く場合と、病院で飲みそのまま検査の場合があります。
わたしが経験した3か所の病院中、2か所の病院は「自宅で飲む」か「病院で飲む」かわたしが選ぶことができました。
残り1か所は「病院で飲む」一択でした。
下剤を飲み始めてから1時間くらいすると便意を感じます。最初は固形だったものがやがて液体になり、最終的に透明の液体が排泄されれば下剤は成功です。
わたしは多い時で10回くらいトイレに行きます。
自宅で下剤を飲んだ場合は、最終的に便がどんな状態になったのか病院に電話で連絡をして、問題なければ検査時間に病院に行きます。
あとは医師の指示通り検査を受けます。
お尻の穴からカメラが入るので、異物感や違和感は否めません。
そして、腸の中のカーブを通るときに多少の痛みがあります。こればかりは仕方がないようで、わたしは痛み止めを打っていても若干痛みがあります。この痛み止めが腸の蠕動運動を弱める働きもあるそうです。
<腸管洗浄剤を飲む際の注意点>
腸管洗浄剤は、スポーツドリンクをしょっぱくして、少しとろみがある感じの液体です。
早く飲み終わりたいからと、ゴクゴク飲むと逆噴射することがあるそうです。一口ずつ確実に飲み込みましょう。
また、苦手な味で飲み進められない場合、とてもツライですが2時間で飲み切らないと腸の中がキレイにならないことがあり、追加で下剤を飲むことになります。
病院で下剤を飲む場合は、最終的な便の状態を看護師がトイレまで確認にきますが、自宅で飲む場合は自分で確認して電話で報告をします。
便の色や状態は流す前に確認するようにしましょう(病院が認める状態にならない場合、残念ですが追加で下剤を飲みます)。
病院で下剤を飲む場合は、下着を汚してしまった時に備えて着替えがあると安心です。
検査が終わり病院をあとにしたら食事を取ることができます。
前日はいつもより量が少ない消化の良い食事、当日は約半日(場合によってはそれ以上)食べていないため、腸だけではなく胃も空っぽの状態です。
検査後の食事は胃や腸ににやさしいものを選びましょう。
以上が全体的な流れになります。
わたしが今までに検査を受けた3か所の病院では、微妙な違いはあるものの基本的にはこの流れで進んでいきました。
また最近では、鎮静剤を使う病院も増えています。
鎮静剤を使うと、眠るか眠らないかくらいのウトウトした状態で検査を受けることができます。
個人差はありますが、鎮静剤が良く効いた人はぐっすり眠ってしまい、”何をされたのか全くわからないまま検査が終わっていた”という話も聞きます。
私は10回以上の検査を経験していますが、1度だけ鎮静剤を使ったことがあります。
その時は眠るまではいかず、医師の問いかけに返事ができるくらいの覚醒はありました。
わたしの検査結果

市の大腸がん検査で要精密検査になり、この流れで初めて大腸カメラ検査を受けたときの検査結果は、「直腸にポリープらしきものがある」でした。
カメラの管がこのポリープらしきものに当たると出血していたので、「こうやって便にも血液が付くんだな」とモニターを見ながら思っていました。
さらに詳しく調べるために組織を取って病理検査に出した結果、「ポリープではない良性のもの」だけど、”何か”はわからないということでした。
この何かわからないものが今後成長するのか、変異があるのか経過を見る必要があるため、ここから半年に1度の大腸カメラ検査が2年半続きます。
2年半の間、成長も変異も見られませんでしたが、ココにいつまでもあると出血の原因になるため、取りたいと申し出て紹介状を書いてもらい、大きな病院(2か所目)で切除しました。
(最初の病院は検査のみで切除は行っていませんでした)
これで安心だと思っていたのですが、2年後に再びがん検診で要精密検査になりました。その話はまた別の記事にできたらと思います。
不安があれば病院に相談しよう
わたしが検査を受けた3か所の病院は、どこもわかりやすい資料があり事前説明がとても丁寧でした。
2,3日前から食事に気を付ける必要があり、前日は何時までに夕飯を終わらせて、何時に下剤を飲んで、検査当日は何時から下剤を飲んで等々、やることがそれなりにあるので丁寧にならざるを得ないのだと思います。
だからこそ、わからないことや不安なことは、きちんと確認して安心しましょう。
わたしは普段から便秘気味だったので相談をしたら、夜の下剤で出なかった時のために予備の下剤を処方してもらいました。
最後に
わたしの体験をもとに基本的な流れと注意点をお話してきました。
検査への不安が少なくなったなら嬉しいのですが、さらに不安にさせてしまったならごめんなさい。
最後にわたしが初めて検査を受けたときに感じたことをお話します。
初めての検査がすべて終わったあと、「思っていたより大変じゃなかったな」というのがわたしの率直な感想でした。
でも「思っていたより大変ではなかった」だけで、決して余裕だったわけではありません。
ただの水でさえ2時間で2L飲むのは大変です。
それを美味しいとは言えない下剤を飲まなければいけないのは簡単ではないし、飲んだら出るのでお尻の穴は少なからず痛くなります。
さらにお尻の穴からカメラを入れられる経験はもちろん初めてなので、怖い気持ちもありました。実際に異物感も半端なかったです。
それでも、大腸カメラ検査は受けてよかったです。
検査を受けることも自身のセルフケアに繋がると、わたしは思っています。
何が何でも最初から大腸カメラ検査を受けないとダメだというわけではありません。
特に自覚症状や不安に思うことがなければ、まずはがん検診の便潜血検査で良いと思います。
でももし、体に少しでも気になることがあるなら、一度病院を受診し医師に相談すると安心です。
病院で受ける健康診断や人間ドッグでは、オプションで大腸カメラ検査に変更や追加をすることもできるので、そのタイミングで受けてみるのも良いかもしれません(病院により異なるため、必ず確認してください)。
大腸カメラ検査は、私たちが健康で暮らすために必要であれば迷わず受けてほしい検査です。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
